神戸市北区北鈴蘭台駅前の内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

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院長ブログ

まちづくりを通してケアを考える

2025/02/26

2025年2月22日『ケアとまちづくり未来会議』が阪急三宮の駅ビルにあるANCHOR KOBEにて開催されました。われわれ、こさか家庭医療クリニック・こさか訪問看護ステーションも協賛として参加してまいりました。

全国からたくさんの参加者が来られており、私たちのブースの隣は町田市から来られたまちの丘病院の方々、隣は徳島の神山町から来られたおうち診療所の方々でした。

第一部はケアするまちに潜るー長田からなぜー

長田区の介護付き高齢者住宅『ハッピーの家ろっけん』の首藤義敬さん、長田区のゲストハウス『とまりぎ』の小笠原舞さん、兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授の永田夏来さんらがスピーカーとしてお話しされました。

第2部はコミュニティデザインする。ケアしケアされるカタチを探る。竹端寛さん(兵庫県立大学)田北雅裕さん(九州大学)内田友紀さん(都市デザイナー)らがスピーカーとしてお話しされました。

 そのほか、間の時間にも地域で様々な活動をしている方の発表を聞くことができました。特に印象に残った言葉として「枠をはずす」「あいまいな空間・リミナル」でした。「枠をはずす」はハッピーの家ろっけんの首藤さんが頻繁に語っていた言葉で、「病気や認知症」などといった枠を外してみる、高齢者住宅という枠を外してみると面白いことが起きるというようなことを話しておられました。また、「あいまいな空間・リミナル」はその結果として生まれるようなもので兵庫教育大学の永田さんが話しておられました。あいまいな空間にいると自然と役割が生まれるといった内容だったと思います。また、この話で思い出したのは年はごちゃごちゃとした路地がないと人が集まらず発展しないという話を聞いたことがあり、似ているなと思いました。

 ごちゃごちゃした楽しい空間は一見落ち着かないようで、そこに人が集まれば自然と何か面白いものが生まれてくる。

 当院も一度、クリニックという枠を取り払って何か面白いことができないか考えたいと思いました。例えば、一般の待合は図書館にするとか、カフェにしてみるとか?何か、人が面白そうだから、楽しそうだからと集まるようなスペースを作ってみたいですね。

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