神戸市北区北鈴蘭台駅前の内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

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院長ブログ

訪問診療で何ができる?

2024/11/29

 通院が難しくなった患者さんのお宅に医師が訪問して診察を行う訪問診療というものがあります。この訪問診療では何ができるのでしょうか?

まず、訪問診療では一般的な診察を行います。お話を聴いて、聴診器をあてる、皮膚に床ずれはないかなどの体の診察をします。そして、必要なお薬を処方します。これが一般的な安定している患者さんの診察の流れになります。

そして、必要であれば検査を行います。
可能な検査は血液検査、尿検査、簡単な超音波検査、心電図検査、各種細菌培養検査が可能です。医療機関によっては在宅でX線検査ができるところもあります。

処置をすることもあります。例えば、
床ずれの治癒促進目的、感染の原因となりそうな血流の悪い組織を取り除くデブリドメントという処置。
切り傷、裂けた傷などの縫合。
抗菌薬の点滴での投与や脱水や栄養を補うための点滴。
麻薬の持続点滴。
人工呼吸器をつけている患者さんの気管カニューレの交換。
膀胱に留置してあるカテーテルの交換。
腹水穿刺。
膝・肩関節注射。
何らかの原因で分厚くなってしまった爪の爪切り。などです。
輸血も行っているところもありますが、当院では輸血中、ずっと観察しておいてもらえる訪問看護師がいないためできないです。

そのほかにできることは、
人工呼吸器の管理、非侵襲的陽圧換気(NIPPV)、在宅酸素などの管理、中心静脈栄養の管理、胃ろう・経鼻経管栄養管理などが可能です。

では、できないことは?
クリニックの外来や病院でできて、当院の訪問診療でできないことは以下のようなことになります。

検査
X線検査(レントゲン検査)、詳細な超音波検査、CT、MRI、シンチグラム、筋電図、脳波検査

処置
全身麻酔、腰椎麻酔、指先以外の神経麻酔を要するような手術
バンパー式胃ろうカテーテルの交換。
輸血療法。
血液透析、腹膜透析。
骨折の整復。など。

になります。さらに詳しいことをお知りになりたい方は直接クリニックまでお問い合わせください。

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