今日は寒かったですね。
今朝は5時に起きて、ランニングしようと考えていたのですが、あいにく雨で、ランニングはあきらめました。かわりに立つ瞑想5分、歩く瞑想30分、座る瞑想20分しました。
私の瞑想はヴィパッサナ瞑想と呼ばれるもので、マインドフルネス瞑想法と呼ばれるものととても似ています。どんなものかというと、頭のなかで動作を実況中継する方法で、集中力を高めます。例えば、立つ瞑想なら足裏に意識を集中して、頭の中で「感じます、感じます、感じます・・・」と唱えています。歩く瞑想なら「右足あげる、はこぶ、おろす、左足上げる、運ぶ、おろす」と繰り返します。
いやな気分があっても、一つ一つの動作に集中できればいやなことも忘れてしまうので、もやもやしたときとかにやってみてはいかがでしょうか?
画像はヴィパッサナ瞑想するためのおすすめ書籍。
明日も寒いようですが、読者の皆様は体調を崩されませぬようお気をtうけ下さい。
ある患者さんにお借りした本を読みました。どういった意図でこの患者さんは私にお貸しくださったのか想像しながら読みました。
題名は『笑いと治癒力』ですが、著者が本当に伝えたいことは3点あると読み取りました。それは、
1.患者自身が治療に積極的に参加することで治癒力が高まると考えている。
2.良好な医師―患者関係が治療に良い影響を与える。
3.医師は患者の自然治癒力を信じ、それを妨げないようにすべきである。
の3点です。「患者中心の医療」、「生物心理社会モデル」を別の言葉、別の経験から表現しているようにも見えます。家庭医の我々からするととても共感できる内容でしたし、著者はジャーナリストながら、「ニューイングランドジャーナル」や「ランセット」といった医学雑誌を読み、深い造諮があり、当時のそこいら辺の医者よりも最新の知識をもっていたのではないかとうかがわれます。
著者は薬には当然副作用があり、治療するはずの薬が体に悪影響を及ぼしている可能性もあると書いています。確かに同感で、現在でも特にお年寄りの多剤内服が問題になっていたり、風邪に対して、いまだに抗菌薬を処方しないように改めて強調されたりしています。
私はしばしば患者さんにたくさんすぎるお薬は体への危険性が高まるから薬を減らしましょうと話すことがあります。そうしたことから、この本を貸してくださった患者さんは私と同じことを話しているので、私に貸してくださったのかと考えました。または、もっと上記3点をしっかりやってほしいというメッセージなのかもしれません。
最近、忘れかけていたように思うので、はっとしました。また思い出して、良い診療ができるよう努力していきます。