神戸市北区北鈴蘭台駅前の内科・小児科・外科 こさか家庭医療クリニックです。

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専門医部会に参加してきました

2014/10/05

9月25日、26日と日本プライマリ・ケア連合学会の専門医部会設立シンポジウムに参加してまいりました。DSC_0459

家庭医療の専門医部会が設立されるにあたり、未来にむけてのディスカッションや「内なる診療」の著者ロジャー・ネイバー先生のワークショップが開催されました。

ロジャー・ネイバー先生と
ロジャー・ネイバー先生と

全国にまだ専門医は400人程度ですが、そのうち100名ほどが集まりました。

世界的には浸透している、家庭医療・総合診療ですが、日本ではまだ、浸透していないことを参加者がみな実感していました。しかし、家庭医療・総合診療がもたらす、患者さんおよび社会への利益は間違いないものであると確信しており、それをどのように日本に広げて、進化させていくのかを真剣に話あいました。

ここで得た、私なりの家庭医療を広めるヒントとして、これまで地域で活躍してこられた開業医の先生方に、家庭医療の知識やスキルを知ってもらうことがポイントになるのではないかと思われます。

家庭医療のスキルには専門医試験のポートフォリオ(診療の成果)提出に必要な項目を抜粋すると

・患者中心の医療

・包括的、継続的かつ効率的な医療

・家族志向のケア

・地域志向ケア

・患者とのコミュニケーション

・行動変容

・科学的根拠に基づいた医療の実践

・プロフェッショナリズム

・研究

・研修医教育

・診療所マネジメント

・コモンディジーズ(全科のありふれた疾患)への対応

・生涯学習

・個人の健康増進と疾病予防

・幼小児・思春期のケア

・高齢者のケア

・終末期のケア

・女性の問題/男性の健康問題

・リハビリテーション

・メンタルヘルス

・救急医療

などである。こうした項目をひとつひとつ、このブログにアップしていこうと考えている。

これを読まれている医療関係者では無い方にもなるべくわかりやすく、要点を記載していくつもりなので、お楽しみに。

 

 

そろそろ節祭

2014/09/23

私が今年3月まで働いていた西表島ではそろそろ節祭(しち)が始まります。

西表島祖納(そない)と干立(ほしたての)節祭は国の重要無形文化財に指定されている、とても重要なお祭りです。今年は9月25日~27日まで行われます。

祖納はアンガー行列、干立はオホホが登場することで有名です。

診療所は祖納にあったため、医師住宅も祖納にあり、節祭は祖納のものしか参加してことがありませんので、西表島にいながらオホホは見ることができませんでした。

西表は亜熱帯気候のため、コメを2期作しています。1期目の収穫後には豊年祭が2期目の収穫後には節祭があるといった具合です。ともに収穫を祝い、豊作を感謝し、来年の豊作と幸福を祈るといった意味合いがあるそうです。節祭の日には島を離れた人たちもその日だけは休みをとって帰ってきたりします。

どんな中身かというと、

まず2週間くらい前から夜な夜な練習が始まります。男子は棒芸、狂言(というが本土のそれとはイメージが異なる)、歌、巻踊り、船漕ぎ(ハーリー)の練習をします。

そして本番1日目は2日目の準備と予行演習とハーリーの赤白組の組み分けをします。

2日目はまさに本番で、公民館から男子が旗頭を担いで前泊浜(まえどまりはま)に向かいます。そして、ミルク様(年男がなる。弥勒)、アンガー行列が公民館を出発し、前泊浜へと到着します。その後は佐敷では踊りが披露されたり、男子(小学校に入らない子もする)による棒芸、ハーリー、巻踊り、獅子舞などが浜で展開します。

ハーリーは紅白に分かれ、勝負しますが、勝っても負けても福が来るような意味合いが持たされています。詳細はもう忘れましたが、船に入った水は幸福の量を表しているといわれます。つまり、船にたくさん水が入った場合、船は重くなり、遅くなるのでほぼ必然的に負けるわけですが、それだけ福をもって帰ってきたということになるそうです。海の向こうのニライカナイから福を持って帰ってきたということです。

その後、お開きとなり、公民館へ戻ったあとは片づけ後、宴がまっています。男はそれぞれの船のチームに分かれて、公民館長やミルク役、船頭の家々を回り、挨拶をしにというか飲みに行って、夜が明けています。

3日目はツヅミと呼ばれ、午前中は準備をします。午後から大井戸(ウーヒラカー)に旗頭が集合し、そこでもまた、巻踊り、棒芸を行います。その後は旗頭を担いで、新築の家や招待のあった家、営林署、診療所、郵便局、西表小中学校、保育所をまわります。それぞれでお酒や飲み物がふるまわれます。西表小中学校では棒芸を再度披露。特に子供たちがメインです。そして、公民館に帰って、最後の棒芸と獅子舞、巻踊りそして宴です。1年目のときに公民館で初めて獅子舞をさせてもらいました。そうして夜が更け、朝を迎えます。

私は西表に赴任したとしから、地域になじむためこうした祭りに積極的に参加しました。1年目はちょうど週末で診療所も休みだったのでよかったのですが、2年目は平日にあたり、地域のもっとも大切にしている祭りだからという理由で休診にして参加しました。幸いにも緊急患者さんは現れず、無事に終えることができました。

神戸でも地域全体が参加できるような祭りがあればいいのにと思うこのごろです。

参加していたのでほとんど写真は撮れませんでした。

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中学体育2でもアイアンマンになれる

2014/09/07

はじめまして。

こさか家庭医療クリニック院長の小坂文昭です。

8月22日~8月31日まで夏季休暇をいただいておりました。その休暇を利用して8月24日北海道は洞爺湖においてアイアンマン ジャパン 北海道に参加してまいりました。アイアンマンつまり、トライアスロン大会です。

スイム3.8㎞、バイク180.2㎞、ラン42.2㎞を走ります。この日のために実は半年かけて、ほぼ毎日、練習し、1~2時間程度練習から週末は最長7時間の練習をしていました。

いざ、本番を迎え、今までの練習で知った体の状態から前半からスピードを出すともたないので、極力手を抜いて走る作戦で臨みました。

結果は最後まで走りきることができ、14時間38分とタイムは全体でも遅い方ですが、完走することができました!

それもこれも皆様のご協力あってのことで、とても感謝しています。

トライアスロンに初めて参加したのは確か5年前の石垣島トライアスロンでリレーのスイム担当で参加したのが最初でした。それから一人で全部やってみようと、個人で参加したのが4年前の石垣島トライアスロン(スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞)。それから距離を徐々に伸ばし、8月24日のアイアンマン完走に至りました。

今でこそ、見た目、スポーツできそうに見られますが、中学の頃は体育2をとったことがあります。体育2(5段階評価)は授業でてるけど、運動も筆記もできなかった人がとる成績です。それを考えればすごく成長したなと思います。

やはり継続は力なりですね。

これからもがんばります。0786_026408

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